SPEAKER

INTRODUCTION

THE LOUDSPEAKER

ラウドスピーカー、つまりスピーカーはいわば、エレクトリックギター・サウンドの「本体」と言えます。

アンプそのものよりもむしろ、スピーカーでギターのサウンドキャラクターや個性が決まります。

スピーカーがアンプの最高の音を伝えられないとしたら、世界的に評価の高いアンプは一体何を使っているのでしょうか?

Thomas Blug自身がアンプとスピーカーについて長年研究して突き詰めたことは、大音量と小音量どちらの場合でもバランスよく調和のとれたサウンドで鳴るスピーカーを見付け出すということは至難の業だということでした。

また、スピーカーとキャビネットとのコンビネーションも非常に重要で、オープンバックや密閉型、あるいは1×12”から4×12”まで様々なサイズでの実験を重ねてきました。

Thomasが影響を受け、常に惹き込まれるのはイギリス製オールドスピーカーの派手で太いサウンド、バンドで言えばCreamやWho、Led Zeppelin、Jimi HendrixやPink Floydで聴かれるようなサウンド。

そのようなバンドはステージ機材のすべてを自前で準備できましたが、現代ではそれは極めて難しいことです。

辿り着いたスピーカー

オールドのキャビネットに接する機会がありましたら、大音量と小音量それぞれの場合でキャビネットがどのように機能しているかを注意深く観察してみると分かることがあります。

より大きな音量が必要であれば、単純にスピーカーを増やしているのです。例えば4×12”というように。

これまで、よりパワフルなスピーカーを求めて様々に開発されてきていますが、そのほとんどは大音量の時だけ音の良いスピーカーばかりでした。また、指向性でパワー感や音量も変わってきます。

そこで浮かんだThomasの疑問はこれでした:「では現代に合った指向性とは?」

 

現代のPAは凄まじくパワフルです。

バンドの音をオーディエンスに確実に伝えるパワーがあります。

一方ステージ上でのギターサウンドはしっかり鳴らすべきですがうるさくなってはいけません。

それでThomasは10年ほど前から彼が好きな4×12”キャビネットを使うのを止めました。

 

その後彼は2×12”にトライしてみましたが、最終的には1×12”に行き着きました。

大きなステージで、より大音量が欲しければキャビネットを2つ持って行けば良いだけだと彼は考えました。

彼のギターテクニシャン兼PAエンジニアのMarcusと共同で理想の1×12”キャビネットを求めて開発を続けました。

数年間を費やし、手に入るほとんどすべてのスピーカーをテストしました。

その結果、ヴィンテージフリークのThomasにとって最良かつ納得のいくスピーカーはGreenbackかV30だという結論に達しました。

 

しかしそのシリーズでも違いがあることが分かりました。

Thomasがコレクションしている60年代や70年代製のGreenbackは彼好みのサウンドなのですが、現代のものは冷たく、シャープなサウンドのものが多いのです。

ひょっとしたらオールドのスピーカーは弾き込まれているからかも知れませんが。

 

それ以上のリアルな問題として、Thomasが好きなGreenbackスピーカーは耐入力が25Wしかないということです。

Greenbackは予想外に大きな音が出ますが、彼の経験ではそれにも関わらず焼き付いてしまうことがよくありました。

そのため、幅広いユーザー向けの1×12”キャビネットにはGreenbackは適していないと判断しました。

彼が求めるスピーカーの理想像はさらに膨らみました。

それはV30独特の500Hz付近のローミッドレンジの安定性がありつつ、オールドのGreenbackのようにミッドレンジのクリーミーな鳴りと、シルキーで強すぎないトレブルの鳴りが一体となったもので、しかも1×12”キャビネットで使える耐久性のあるものでした。

 

幸運なことに、Thomasはスピーカー業界とのつながりを持ち、いよいよ彼の夢に向けて大きく突き進める機会を得ました。

理想のスピーカーを求めて開発を進め、ついにそれを実現したのです。

理想のスピーカーを手にし、理想のキャビネットを目指して開発をスタートしたのです。

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